【ぴよログ×Python】成長・睡眠・授乳の推移グラフと「うんちアラート」を作った話

【ぴよログ×Python】成長・睡眠・授乳の推移グラフと「うんちアラート」を作った話 IT
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ぴよログのデータをPythonでグラフ化するアイデアと、うんちアラートを作った話です。コードはGitHubリポジトリ(piyolog-viz)に置いています。

この記事でわかること

  • ぴよログのデータをPythonでグラフ化する基本的な考え方
  • 成長・睡眠・授乳の推移が「見える」と何が嬉しいか
  • 「最後にうんちが出たのはいつ?」をすぐ確認できる仕組みのアイデア

はじめに:離乳食を始めたら、急にうんちが出なくなりました

生後5ヶ月頃まで、こどものうんちは1日に何度も出ていました。多い日は5〜6回。それが当たり前すぎて、「今日は何回だったか」なんて気にしたことが一度もありませんでした。むしろ頻繁すぎて「またか」という感じで、毎回記録はしていてもその数字をまじめに見ようとは思っていなかったのです。

ところが離乳食を始めた途端、状況が変わりました。ぱたりと出なくなりました。

2日目、3日目と経つにつれ「あれ、今日も出ていないな」と気になり始め、4日目には「これって便秘?」と焦りに変わります。離乳食で腸の動きが変わるのはよくあることらしいのですが、それまで気にする必要すらなかったことを急に気にしなければならなくなった、というのが地味にきつかったです。

そこで困ったのが、保育園への情報共有でした。「最後にうんちが出たのはいつですか?」と聞かれて、ぴよログを何日分もスクロールして探すことになります。毎朝バタバタしている中で、これが意外と大変でした。「最後のうんちが何日前か」を一発で確認できる仕組みを作ろうと思ったのが、今回のスクリプトのきっかけのひとつです。

もうひとつのきっかけ:「あの頃は大変だったんだよ」を数字で見せたかった

授乳回数、おむつ交換回数、睡眠時間。振り返ると「新生児期は本当に多かったな」という感覚はあります。でも、感覚だけでは夫にも自分にも伝わりません。

夫と一緒にぴよログのグラフを眺めたとき、「この時期、ミルクを1日8回あげていたんだね」「ここで睡眠が一気に減っているのは4ヶ月頃の睡眠退行か」という会話が自然と生まれました。当時の大変さを責めるわけでもなく、懐かしむように振り返れたのは、グラフというちょっとした距離感のおかげだと思っています。回数がちょっとずつ減っていくグラフは、そのままこどもが育っている証拠でもありました。

前提:ぴよログのエクスポート機能について

このシリーズ全体の出発点になっているのが、ぴよログがテキスト形式でデータをエクスポートしてくれることです。

ぴよログは無料で使えて、記録もしやすく、夫婦で共有できます。育休中ずっとお世話になっているアプリですが、さらにエクスポート機能まで提供してくれています。しかもフォーマットが人間にも機械にも読みやすい構造になっていて、これがなければ今回の取り組みは全部成立しません。育児データをここまで開放してくれているのは、本当にありがたいと思っています。

エクスポートすると、1ヶ月分のデータが以下のようなテキスト形式で出てきます。

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2025/10/15(水)
身長 52.0cm  体重 3800g
睡眠合計 15時間25分
母乳合計 左 42分 / 右 35分

07:00 起きる
07:10 授乳 左7分→右5分
08:30 寝る
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---------- 区切りで1日ごとのブロックになっていて、Pythonの正規表現でわりとシンプルにパースできます。コードを書いたことがある方なら比較的とっつきやすい形式です。

何を可視化したか

ぴよログデータの可視化ダッシュボード。成長・体重・うんち・おしっこ・母乳・睡眠のグラフが並ぶ。
実際に生成したダッシュボード

成長曲線(身長・体重)

身長と体重を折れ線でつなぐだけでも、健診の記録だけではわからない週単位の成長が見えてきます。「先週より少し減った気がする……」という不安も、1ヶ月スパンで見れば増加トレンドにあることが確認できます。数字で見るとずいぶん落ち着けました。

健診のたびに「前回との比較」はしてもらえますが、その間の細かい推移は自分で追うしかありません。グラフにして初めて「このあたりで一気に増えたんだ」という気づきがあって、記録を続けてきてよかったと感じる瞬間でした。

睡眠時間の推移

睡眠合計時間を日別に棒グラフにすると、「なんとなく最近よく寝ていないな」という感覚が数字で裏付けられます。実際に見てみると、4ヶ月頃の睡眠退行がはっきりグラフの谷として出ていました。「あの2週間しんどかったよね」という記憶と谷がぴったり合っていたとき、なんとも言えない気持ちになりました。

夜中に何度も起きながら「これいつまで続くんだろう」と思っていたあの頃が、グラフにするとちゃんと「終わった出来事」として見えます。それだけでも少し報われる気がしました。

授乳・ミルク回数

授乳回数を月単位でまとめると、「1日8回が当たり前だった時期」と「今の落ち着き具合」がひと目でわかります。夫と「この時期は2人でフラフラになっていたね」と話しながら眺めるのが、地味にいい時間でした。しんどかったことが、ちゃんとデータとして残っていました。

うんちアラート

メインのモチベーションはこれです。「最後にうんちが出た日」を自動で特定して、今日から何日経ったかを表示します。2日以内ならオレンジ、3日以上なら赤、というシンプルな仕組みです。

毎朝スクリプトを走らせれば、保育園に伝える情報がすぐ確認できます。「今日で3日目です」と伝えると保育員さんの反応も変わりますし、連絡帳に書く内容も変わります。こういうちょっとした情報伝達が、育児の連携をスムーズにしてくれました。

実装としては、ぴよログのログからうんちの記録を日付ごとに拾い出して、最後に記録のある日から今日までの差分を出すだけです。仕組みはシンプルですが、毎日使うものこそシンプルでいいと思っています。

うんちの回数推移グラフ

アラートとは別に、月別のうんち平均回数を棒グラフで並べると、離乳食開始のタイミングで回数がはっきり減っているのがわかります。これを見て思ったのは、「大変だったことは数字として残る」ということでした。

当時は一日何度もおむつを替えながら大変だと感じていましたが、それがグラフで見えると過去の自分と夫を少し労えます。「あの頃の当たり前がいかに大変だったか」が客観的に伝わるのが、グラフを作ることの思わぬ副産物でした。

詰まったところ

ぴよログのエクスポート形式はアプリのバージョンによって微妙に変わることがあります。体重の単位が g だったり kg だったり、表記が少し違う時期があって、パースが途中で壊れることが何度かありました。

対策としては、解析に失敗した行をスキップして後からまとめてログに出す、という方法にしました。「完璧に動く」より「壊れたとき気づける」方が運用上は楽です。

まとめ

  • 離乳食開始でうんちが急に出なくなり、それまで気にしていなかったことを急に追わなければならなくなりました。アラート機能を作ることで、保育園への情報共有がずいぶん楽になりました
  • 成長・睡眠・授乳の推移をグラフにすると、「あの頃は大変だったね」が感覚ではなく事実として残ります
  • 数字で振り返ることが、夫との育児のあたたかな対話のきっかけになりました

コードはGitHub(piyolog-viz)に置いています。サンプルデータも同梱しているので、ぴよログのデータがなくても動作確認できます。

次の記事では、もうひとつのモチベーションだった離乳食の食材マップ可視化について書いています。

▶ 第2回:【ぴよログ×Python】離乳食マップをクエスト化した話
▶ 第3回:【ぴよログ×Python】1日のタイムラインを可視化した話

また、以前書いたぴよログをNotebookLMとGeminiに読み込ませた話もあわせてどうぞ。

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