ぴよログには、1日の育児活動をタイムライン形式で確認できる機能が標準でついています。授乳・睡眠・排泄がざっくり並んで見えるので、1日の大まかな流れをつかむのにとても便利です。
ただ、使っているうちに「これが見えたらもっといいのに」と思うことが出てきました。
- 授乳やうんちの量をアイコンのサイズで表したい——回数だけでなく、量の多い少ないが視覚的にわかると情報量がぐっと増えます
- 保育園にいた時間帯を帯として入れたい——カスタム項目で記録している「いってきます・ただいま」の時刻を使って、在園時間を1日の流れの中に位置づけたいと思っていました
この2点を実現するために、Pythonでタイムラインを自作してみることにしました。コードはGitHubリポジトリ(piyolog-viz)に置いています。
タイムライン可視化のイメージ
横軸が時刻(0〜24時)、縦軸が日付で、帯グラフのように1日の活動が並びます。
- 青の帯:睡眠
- ピンクのアイコン:授乳
- 青のアイコン:おしっこ
- 茶色のアイコン:うんち
これを複数日並べると、「昼寝が安定してきた時期」や「夜まとめて寝るようになった頃」が視覚的にわかります。睡眠退行でばらばらだった時期と、生活リズムが整ってきた時期の違いが、横に並べるとはっきり見えます。
発想としては「ガントチャートの育児版」です。Pythonのmatplotlibに broken_barh という途切れた棒グラフを描く機能があって、これが帯グラフのタイムラインを作るのにちょうど合っていました。睡眠は幅のある帯として、授乳・排泄はアイコンや縦線で表現しています。

うんちの時間帯が見えると何が便利か
タイムラインを作って気づいたのが、うんちの出やすい時間帯には傾向があるということでした。「朝の授乳後30分以内に出ることが多い」「午後イチは確率が高い」といったパターンが、データで見えてきます。
これがわかると、外出前のタイミングを少し調整できるようになります。「今日の予定は10時出発だから、朝の授乳後にうんちが来るはず。そこまで待ってから出よう」という判断ができる。根拠のある判断と根拠のない見切り発車では、外出のストレスがずいぶん違います。
また、体調の変化を察知する手がかりにもなります。「いつもは朝に出るのに今日は出ていない」「昨日から時間帯がずれている」という変化が、記憶ではなくデータで見えるのは地味に頼りになりました。うんちは健康バロメーターという言葉をよく聞きますが、可視化するとその意味が実感を持って伝わってきます。
保育園の時間帯もタイムラインに入れました
ぴよログにはカスタム項目を自分で追加できる機能があります。これを活用して、「いってきます」「ただいま」という項目を自分で作り、保育園の送り迎えの時刻を記録するようにしました。
タイムラインにこの2点を乗せると、「保育園に預けていた時間帯」と「家にいた時間帯」が1日の中でひと目でわかるようになります。保育園に預けている間のうんち情報がタイムラインの空白として見えたり、帰宅後の授乳タイミングとの関係が見えたりと、使える情報が増えました。
保育園に預ける日と家にいる日とで睡眠パターンがどう違うかを比べてみると、刺激の量が違うせいか昼寝の深さが変わっていたりして、なかなか興味深かったです。
カスタム項目はラベルを自分で決められるので、「ぐずり始め」「体温」など公式項目にない出来事も自由に記録できます。ぴよログの懐の深い機能のひとつだと思っています。
複数日を並べると生活リズムの変化がわかります
1日分だけではなく、1週間や1ヶ月分を縦に並べると、生活リズムが整っていく過程が見えてきます。
新生児期はタイムラインが本当にバラバラです。授乳も睡眠もうんちも、24時間均等に分散していて「いつ何が来てもおかしくない」状態でした。それが月齢を重ねるごとに少しずつ塊になってくる。昼寝がまとまり始める、夜に連続して寝る時間が伸びる、うんちの出る時間帯が安定してくる。そういう変化が、複数日を並べたグラフから見えてきました。
「この頃からお昼寝が安定したんだ」という気づきは、その瞬間に気づくのは難しく、後からグラフで振り返って初めてわかることの方が多かったです。
副次的な効果:大変さを図で共有できました
作ってみてわかった副次的な効果として、育児の大変さを図として見せられるようになったことがありました。
育休中、夫が仕事に出かけている間にひとりでこどもの世話をする時間があります。帰ってきた夫に「今日大変だった」と伝えても、どのくらい大変だったかが伝わりにくい。口で説明しようとすると「今日は12時から14時の間にうんちが3回あって、そのたびに洗濯して……」という話になりますが、これはなかなか聞いていられません。
タイムラインを見せると、「この2時間でうんちアイコンが3つ並んでいる」という事実が一目でわかります。帰ってきた夫が「これはしんどいね」と言ってくれたとき、「そうなんだよ」と笑って返せました。大変さが見える形で残ることが、育児をしている側にとって少し救いになることがあります。
まとめ
- ぴよログのタイムライン機能をベースに、量の可視化・保育園時間帯の表示を追加したグラフをPythonで自作しました
- うんちの時間帯パターンが見えることで、外出タイミングの判断や体調変化の察知に役立ちます
- カスタム項目(いってきます・ただいま)を活用すると、保育園のある日とない日の比較もできるようになりました
- 副次的な効果として、育児の密度を図として共有できるようにもなりました
このシリーズ3本を通じて、ぴよログのデータは「記録を残すだけ」でなく、見返す価値のある資産になるという実感が得られました。育休が終わってからも、折に触れてグラフを眺め返すだろうと思っています。
▶ 第1回:【ぴよログ×Python】成長・睡眠・授乳の推移グラフと「うんちアラート」を作った話
▶ 第2回:【ぴよログ×Python】離乳食マップをクエスト化した話
コードはGitHubで公開しています:https://github.com/satosan-dev/piyolog-viz


コメント