「らくらくスマートフォンシリーズ」をご存知でしょうか。
私には高齢の叔父がいるのですが、この度7年以上使用したらくらくホン3から決別し、iPhoneへ機種変更することを決意しました。
「らくらくホンは難しい」……周りの人に使い方を教わる前提であれば、周りの人と同じ端末がよいのが定石です。周りの人に「●●がしたい」と尋ねても、だれも答えてくれない……。
叔父はよりによって(※)らくらくスマートフォン3(F-06F)を利用しており、ろくにアプリも使えない状態でした。通話機能に端末起因のノイズが乗るようになったのをきっかけに、iPhoneへの機種変更を私から打診し、一連のお手伝いを請け負いました。
ネットで情報収集するのに大変苦労したので、本記事では機種変更を行った際のポイントを共有します。らくらくスマートフォンから機種変仕様としている人や、親戚や親などの機種変を手伝う人の参考になれば幸いです。
前提情報
端末情報
説明は割愛します。こんなんでもいちおう「スマートフォン」のカテゴリなので、ちょうどこの時期実施していた「はじめてスマホ購入キャンペーン」が使えなかった。いちばん悔しい。(こんなんで……)
安心の物理ボタン。叔父にとっては初のiPhoneであるため、タッチの感覚をつかめるまでは全面タッチパネルは難しいと考えました。「ここを押せばなんとかなる」のボタンは重要。
メルカリで箱付き・充電器つきのものを2万円弱で調達しました ( 2021年6月 )。ドコモオンラインショップでの購入も検討しました(後述のSIMカード変換手続きが不要のため)が、iPhone8はすでに購入対象の端末から外れていましたので、諦めました。
参考にした情報
電話帳などのデータ移行においては、こちらのブログが大変参考になりました。こちらのブログではらくらくスマートフォン4についても言及されていますので、対象機種をお持ちの方は参考にされると良いと思います。
免責事項
2021年8月時点での情報となります。
実施手順
1. プランを変更する<推奨>
機種変更においては必須ではありませんが、叔父は携帯料金の高騰にも悩んでいたので、この機にまとめてプラン変更を行いました。
叔父の契約を見てみると……なんと。「Xiらくらくパック」という上限200MBのプラン(2,000円/月)+カケホーダイ(2,700円/月)というプラン構成でした。上限200MBって初めて見た。速攻変えます。
プラン変更によって月額料金を半額程度に抑えましたので、ご参考までに共有します。
カテゴリ | 旧プラン | 月額 | 移行プラン | 月額 | 備考*今回の場合 |
---|---|---|---|---|---|
パケット 利用料 | Xiらくらくパック(200MB) | 2000 | 変更 ギガライト | 2980 | パケット定額料金。利用量上限が弱すぎ(0.2GB)なので変更。 ギガライトは利用量〜1GB見込み。2年縛りアリの金額。 |
インター ネット | ①spモード利用料 ②ドコモWi-Fi利用料(spモード) | ①300 ②300 | 解約 | – | ギガライトに含まれる。 |
通話 | カケホーダイプラン(スマホ/タブ) | 2700 | 解約 | – | 22円/30秒 (税込)の課金。 ※電話はほぼしないため、定額を外しました。 |
オプション | ①あんしんセキュリティ利用料 ②ケータイ補償サービス利用料 ③あんしん遠隔サービス利用料 | ①200 ②380 ③400 | 解約 | – | ①利用不可アプリの料金。不要 ②修理時のサポート。別途5000円+修理費用払う必要あり。不要 ③遠隔での電話サポート。店舗に行けば良いので、不要 |
割引 | ずっとドコモ割プラス | -600 | ずっとドコモ割プラス | -600 | ドコモ契約継続のため、割引も継続。 |
①あんしんパックモバイル割引 ②キャンペーン割引料 | ① -300 ② -300 | 解除 | – | Xiらくらくパックの付属割引。移行後は対象外。 | |
合計 *税込 | 5588 | 2431 | 円 |
2. 機種変更先の端末を準備する
今回は中古のiPhone8を購入したかったので、メルカリで事前に購入しておきました。スムーズな機種変更と高齢者への移管を行いたいなら、SIMを差す前にアプリなど端末の初期設定を行っておくと良いでしょう。
新品、およびiPhoneの新しい機種を利用したい場合は、ドコモオンラインショップで購入すると、SIM交換の手間が少なくオススメです。
3. SIMカードを交換する(窓口)
らくらくスマートフォン3から持ち込みiPhoneへの機種変更は、オンラインで実施することができません。なぜなら、SIMカードのサイズ変更を伴う機種変更だからです……。
- らくらくスマートフォン3(今回の端末):ドコモminiSIM
- iPhone8:Nano-SIM(ナノSIM)
ドコモショップの窓口に行くと30分ほどで手続き・交換を完了することができました。今はオンラインで来店時刻を予約することもできるので、安心ですね。
なお、SIMカード切替手続きの請求は2,200円でした。
このときは新しい端末(iPhone)にSIMカードを入れるところまで担当者の方にやっていただき、すぐに初期設定を始めることができました。(サービス範囲に含まれるかどうかは各店舗でご確認ください)
問題なければ、SIMカードを差して起動した段階で、店舗のドコモWifiに自動的に接続され(SIM認証)、ドコモネットワークに接続する初期設定が自動で行われます。
ドコモネットワーク(キャリア回線)にうまく繋がらない!という場合は、以下を参考にAPN設定を試してみてください。店舗にいるなら店員さんに聞くのが一番早いかも。
データの移行が必要なければ、ここで新しい端末を使い始めることができます。
おわりに
さて、すでに今どきの機種変更にしては、だいぶ手間をかけさせられていますね。しかし、データ移行の不要な方はこれで機種変更完了です。iPhoneライフを楽しんでください!
データ移行がしたい!という方は、油断しないでください。らくらくスマートフォンはデータ移行が鬼門です。
しかし、いまあなたがドコモショップ店舗にいるならば、最もカンタンな手順を取ることができます。そこにあるものを便利に使ってしまいましょう。次回は、「ドコピー(DoCopy)」の使い方について解説いたします。
この記事が皆様のお役に立てば幸いです。
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