最新のMac環境でも「図書室のネヴァジスタ」がしたい!!
ということで手順です。今回は「WineskinServer」を使用します。Apple M1, Big Surに対応し、かつ無料の神アプリ。ちなみに、MacOSX Catalinaより前のバージョンを使用されている方は素のWineのほうが使いやすいと思います。
筆者環境
- macOS Big Sur (11.4)
- Mac Book Air (M1, 2020)
- メモリ 8GB
- ストレージ 256GB
準備
遊びたいWindowsアプリ/ゲーム(exeファイル)のダウンロード
私がやりたい「図書室のネヴァジスタ」は、DL版を以下サイトで購入できます。
購入後、ダウンロードリンクが送られてくるのでそこからファイルをダウンロードします。
推奨スペックを確認してみましょう。
【OS】Windows 2000/XP/Vista/7 日本語版
【CPU】Pentium2 400MHz以上(MMX機能対応)
【メモリ】64Mb以上(推奨128MB以上)
【VIDEO】65536色 (TrueColor, 16bit) 以上
【ディスプレイ】800×600画素以上表示可能な機種
【サウンド】DirectX3以降(WAVEデータの再生が可能なこと
Homebrewのインストール
この手順はスキップ可能ですが、あとの作業がすこし楽になるのと、このあとインストールするWineskinServerの推奨項目でもあるので手順を記載しておきます。
HomebrewはmacOS向けの有名なパッケージ管理ツールです。Big Sur / Apple M1の環境に対応していることがわかっていますので、今回はこのHomebrewを使ってWineskinServerのパッケージをインストールします。
Homebrewのページでコードをコピー
HomebrewのWebページは以下です。
”Install Homebrew”の下部にあるコードをコピーします。
ターミナル.appを起動する
Command+スペースキーでSpotlight検索を呼び出し、”ターミナル”と打ち込むと「ターミナル.app」が検索されますので、こちらを起動します。
Homebrewをインストールする
ターミナルを起動したら、コピーしたコードを貼り付けて Enter を押します。
管理者パスワードを聞かれる場合は、パスワード入力後、Enterを押します。
下の画面が出たら、Enter を押してインストールを進めます。
パスを通す
インストール後、Homebrewを思い通りに動作させるためのひと手間が必要です。
インストール直後のターミナルの画面に以下のような表示があるので、”echo“以降の一行をコピーしてターミナルに貼り付け、再度Enterを押します。
-Add Homebrew to your PATH in /Users/ユーザ名/.zprofile:
echo ‘eval “$(/opt/homebrew/bin/brew shellenv)”‘ >> /Users/*PCの名前*/.zprofile
eval “$(/opt/homebrew/bin/brew shellenv)”
Homebrewがインストールされていることを確認する
インストールが終わったら、正しくHomebrewがインストールされているか確認します。
一度ターミナルを終了し、再度起動したあと、”brew help” と入力しEnterを押します。
以下の画面のようにHelpが表示されたらOKです。
WineskinServerのインストール
さて、WineskinServerのインストール方法は以下の2パターンあります。
1. Homebrewを使ってインストール
2. GitHubからパッケージをダウンロードし、手動インストール
今回はWineskinServerが推奨する1. の手順でやっていきます。手動インストールする手順はGitHubプロジェクトのページに記載があるのでご参照のこと。
WineskinServerのインストール(Homebrew)
GitHubのWineskinServerプロジェクトのページを開き、ページ下部、README.md内の”How to install”の下側にあるコードをコピーします。
Homebrewをインストールしたときと同様に、ターミナルを開いてコードを貼り付け、Enterを押します。
“Wineskin Winery.app” が作成されたら完了です。(下図はCommand+スペースで検索した結果)
Wineskinのセットアップ
Wineskin Winery.appを起動すると、以下のような小さな画面が出てきます。ここからは、WindowsアプリをmacOSで起動させるためのエンジン(Engine)とラッパー(Wrapper)を構成していきます。
Engineの構成
“New Engine(s) available!“の左側にある「+」をクリック。
一番上にある”WS11WineCS…(バージョン番号)…“を選択します。
「Download and Install」をクリックします。
ダイアログが出てきたら、「OK」をクリック。インストールが始まります。
リストに入ったらエンジンはOKです。
Wrapperの構成
次に、画面下側にある「Update」をクリック。
自動的に最新のものが選択されるので、「OK」をクリック。
これでEngineとWrapperが揃いました。
起動ファイル(Wrapper)を作成する
“Create New Blank Wrapper“をクリックします。
起動するアプリの名前を聞かれるので、適当に入力します。ゲームならゲームのタイトルとかがいいと思います。必ず英数字で入力しましょう。
起動ファイル(Wrapper)が構成されました。”View wrapper in Finder”をクリックし、できたアプリを見に行きましょう。
作成されたアプリはこちら。ちなみにいまは何のゲームもインストールしていないので、空っぽの状態です。
ここまでで基本的なセットアップは完了です。ここから、遊びたいゲームをインストールしていきましょう。
WindowsアプリをWineskinにインストールする
さて、ここからいよいよゲームを遊べる状態にしていくのですが、ここでちょっとした下準備が必要な場合があります。
Windowsアプリのフォルダ名と実行ファイル名を英数字に変更する
表題のとおりのシンプルな作業なのですが、これをやらないとインストールの最終段階で下記のエラーが出て死にます。遊びたいゲームが日本語フォルダ・日本語ファイル名の場合は要チェク。
今回やりたい「図書室のネヴァジスタ」はファイル名・フォルダ名いずれも日本語だったので、下記のとおりに置換しました。
・フォルダ名→neversista
・ファイル名→neversista.exe
また念の為、ダウンロードフォルダから以下のユーザフォルダ直下にゲームのフォルダを移動しました。インストールにおける、階層途中のフォルダの影響を最小限にするためです。こちらはおまじない程度に。
WindowsアプリをWineskinにインストールする
さきほど作成した空の起動ファイル(neversista.app)をダブルクリックで起動します。
Wineskinのダイアログが出ますので、「Install Software」をクリック。
今回やりたい「図書室のネヴァジスタ」は厳密にはインストール作業がいらない作りになっているので、”Copy a Folder Inside“をクリック。
さきほど修正したゲームが格納されているフォルダ「neversista」を選択すると、以下のように実行パスを生成してくれますので、「OK」を選択。
※途中で以下のようなダイアログが出たら「OK」を押してください。
すべてのダイアログが消えたらOKです。これですべての構成が完了しました。
Windowsアプリを起動する
先ほど作成したファイル「neversista.app」をダブルクリックで起動します。
起動画面が出たら完了です。お疲れさまでした。
PCゲーは名作も多いので楽しみです。思う存分遊びましょう。
参照
「図書室のネヴァジスタ」 – TARHS Entertainment
WineskinServerのインストールにあたってはこちらを参考にさせていただきました。
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